Turning Point (3) - 防衛機制 -
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| 何も進展しないまま、時だけが過ぎた。 |
| 時に蘇る記憶に支配されながら。 |
| 母に連れられて行った病院。 |
| 「お父さんとはもう会えない」そう言われ、 |
| 「どうして?どうして?!」とワンワン泣いた最後の面会。 |
| 父を苦しめたに違いない。 |
| その後、父が一度だけ引越し先に会いに来た。 |
| しかし、既に新しい生活が始まっていた。 |
| 後ろめたい思いから、避けるような態度を取ってしまった。 |
| これが、本当の最後。 |
| 苦い思い出。 |
| それから「父に会いたい」とは、一度も口にしなかった。 |
| 結婚や子供ができたら会いに行こうだなんて、 |
| 何も知らずに暢気に夢見ていた... |
| たった一言、「お父さんに会いたい」 |
| そう言っていれば。 |
| 父を救うことができたのではという、自責の念。 |
| どうすれば父に詫びることができのか? |
| いや。 |
| どうしたらこの自責の念から逃れられるのか、 |
| というのが正確かもしれない。 |
| そんなとき、 |
| ふと、精神保健福祉のことが頭をよぎる。 |
| 世の中には父以外にも |
| 精神的な病気で苦しんでいる人がたくさんいる... |
| その方々に貢献できたら、 |
| せめてもの罪滅ぼしになるのではないか。 |
| 自分の気持ちも癒されるのではないか。 |
| そう、考えた。 |
| ”ある事柄に対し劣等感を持っている際、 |
| 他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする” |
| まさに心理学で言うところの防衛機制、”補償”。 |
| 人間、上手くできている。 |
| ちょうどプログラマーの仕事に疑問を持っていたワタシが |
| 転職を決めるまで時間は有さず、 |
| 精神保健福祉士を目指すこととなる。 |
| 退職後、社協の人材センターに通っていたあくる日、 |
| 社協の短期バイトに熱烈に勧誘された。 |
| 気が進まなかったものの、 |
| ”役に立つことがある”という文句に誘われ、 |
| 働くことに。 |
| これが結果的に精神保健福祉への近道になるとは |
| このときは予想だにしなかった。 |
| バイトに関わる周りの方々から情報・アドバイスをいただき、 |
| ボランティアで現場も見ることができ、 |
| やがて今の仕事を紹介してもらえる運びとなった。 |
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| To be continued. >>> Turning Point (4) |
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